神話の存在
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神話の存在
「次元系」は、神話や伝説のなかで登場する悪魔や神様、種族の名を元ネタとするユニットたちである。
彼らの名前は、アニメや漫画などでもよく使われているで、どういった存在なのかはよく知らなくても耳にしたことはあるだろう。
種族、季節を題材としたキャラクターは、その他の項目に分類。
名前 | 詳細 |
---|---|
キリスト教 | |
アスモデウス | 元ネタは、七つの大罪の1つである色欲を司る悪魔。色欲=アダルトなイメージからか、アニメや漫画などで登場する際には、Nice bodyなお姉さんになっている場合が多い。 グリモワールのひとつ『ゴエティア』では悪霊の72人の頭目の一人に挙げられている。姿かたちは牛・人・羊の頭とガチョウの足、毒蛇の尻尾を持ち、手には軍旗と槍を持って地獄の竜に跨り、口から火を噴くという。漫画などのお姉さまなイメージとはかけ離れた姿である。 |
ベルゼブブ | 元ネタは、七つの大罪のうち暴食と関連付けられている悪魔。ベルゼブルの名で新約聖書に登場し、バアル・ゼブルの名で旧約聖書にも登場する。 ベルゼブブは「蠅の王」という意味を持つ。 てんたくのベルゼブブもそうであるように、さまざまな作品でベルゼブブが描かれる際の「羽にドクロマークのある巨大蠅」は、コラン・ド・プランシーの地獄の辞典が出典である。 |
マンモン | 元ネタは、七つの大罪のうち強欲と関連付けられている悪魔。 姿形は一般的に、人の胴体に鳥の双頭を持った、黒い悪魔として表現される。てんたくにおけるマンモンのカラスの帽子はおそらくここから。金銀財宝に対して非常に貪欲で、人間を誘惑して自らと同じように強欲にするという。 名前が似ているということで、悪魔のアモンと混同されやすいが、姿の相似などから、まったく無関係というわけでもないらしい |
ルーシー・ファー | 恐らく元ネタは、悪魔・堕天使のルシファー。同じ名の女子プロレスラーがいるが、たぶん違うだろう。というか違っていてほしい! ルシファーといえば、七つの大罪の1つである傲慢(高慢)と関連付けられる悪魔としても有名。 キリスト教の伝統的な解釈によれば、魔王サタンと同一視されている。また、ルシファーは全天使の長であったが、神と対立し、天から追放されてしまった。 ルシファーの悪魔のゆえんは旧約聖書によるもの。ルシファーはキリスト教以前から「明けの明星」である金星を指すものとして用いられる。 |
ベルフェゴール | 元ネタは、七つの大罪のうち怠惰と関連付けられている悪魔。 一般には牛の尾にねじれた二本の角、顎には髭を蓄えた醜悪な姿で、寝室の奥で洋式便所に座った姿で知られるが、これはコラン・ド・プランシーの地獄の辞典が出典である。 古代モアブで崇められた神バアル・ペオルを前身とする。 フランスでは、「ルーブル美術館を夜中に歩き回る怪物」という都市伝説のキャラクターとして人気。 ベルフェゴール様いわく、幸福な結婚などないという… |
レヴィアタン | 元ネタは、七つの大罪のうち嫉妬と関連付けられている悪魔。英語で「Leviathan」と書き、これを英語発音すると「リヴァイアサン」となる。そう、みんなご存知あの有名な海の巨大怪物のことなのである。 悪魔であると同時に、海あるいは水を司る者としても扱われたり、水から生まれた悪魔であったりと扱う宗教や学問などにより様々な形で現れる。 海や水中の怪物や、それを想起させるような潜水艦などの代名詞的な存在として創作物によく登場する。また、主人公側に味方する神的な存在としても登場する場合もある。また、レヴィアタンというすでに名前に萌え要素があるという理由からか、様々な作品で擬人化も行われており、「レヴィアタン=リヴァイアサン」ということもあって身体のどこかに鱗をまとった容姿で描かれている。 2010年には、1300万年前に生息していたとされるマッコウクジラの仲間にレヴィアタンにちなんで「リヴィアタン・メルビレイ」という学名をつけられている。 |
サタン | 元ネタは、七つの大罪のうち憤怒と関連付けられている悪魔。ユダヤ教、キリスト教では神と敵対するもの、イスラム教では人間と敵対するものとされる。キリスト教の伝統によれば、元々はルキフェルという名の神に仕える召使いであった。神のある命令に対し不満を持ち反旗を翻す。全天使の三分の一の軍勢を率い神と敵対するもミカエルに討たれ地獄に落ちた。その後サタンとなり地獄の王となる。ちなみに、この「ルキフェル」はラテン語読みで、日本語読みだと「ルシファー」となる。そのため、サタンとルシファーを同一の悪魔であるとする考えが多くある。そのため、てんたく内ではルーシー・ファーと双子の設定になっており、ドット絵が似ている。 ルシファー以外にも、ベルゼブブと同一視する考えもある。 |
ギリシャ神話 | |
レイミア | 元ネタはギリシャ神話に登場する人物または怪物であるラミア。上半身が人間(主に女性)、下半身が蛇という 半人半蛇の姿で描かれることが多い。人語が話せない代わりに美しい口笛を吹くまたは声が魅力的で、それで人々を虜にすると書かれる場合が多い(歌声による攻撃の元ネタ)。 海の神ポセイドーンの息子とその妻との間に生まれたラミアはその美貌でゼウス(ギリシア神話の主神たる全知全能の存在)に見初められるが、それがゼウスの妻の怒りを買う結果となり、子供を殺されたあげく、怪物に変えられたのであった。 その後も子供を失った悲しみから逃れられないように眠りさえも奪われた(不眠症の元ネタ)。 イギリスの詩人がラミアの伝説をもとに詩集を書いており、それに登場するラミアの名前がレイミア(名前の元ネタ)。 |
'ここからちょっとした余談'※分かりやすく書いてくれる方募集 またレイミアが持つハープの元ネタについては、書物においてラミアが楽器を使うという描写は無いためおそらくまったく別の要素から取り入れたもの。そこで最も有力なのがセイレーン。ギリシャ神話で登場するセイレーンは美しい歌声で船をナンパさせるという怪物で、半人半鳥の姿、羽でハープを奏でることができるようである。セイレーンは時代の移り変わりとともに姿を変えていき、半人半魚(人魚みたいなもの)の姿でも描かれるようになり、それでもハープを奏でるネタは健在である。この半人半魚と半人半蛇がよく似ていることから、ハープの要素を取り入れたのだと考えられる。 | |
仏教 | |
旧神マ・ラ・ヴォ・キ | 元ネタは、釈迦が悟りを開く禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れたとされる魔神マーラだと思われる。 煩悩の化身であるマーラにとって、釈迦が悟りを開くことは自身の破滅につながるため、幾度となく妨害を仕掛けるが、いずれも通用せずに敗北してしまったのであった。 このことから、日本ではマーラは煩悩の象徴である男性の「アレ」を指すようになった。また、マーラを負かすことを降魔(ごうま)というのだが、「魔を降臨させる」という意味でも使用されている 「ヴォ・キ」という名またはそれに近い名前の神様などは見つけられなかったため、「ヴォ・キ」の元ネタはすなわち「アレ」がアレでアレな状態からか? |
魔王ハジュネ | ルーシー・ファーがボスとの会話で言っていたように、元ネタは第六天魔王波旬。第六天とは仏教における天のうち、欲界の六欲天の最高位である他化自在天(たけじざいてん)のこと。 他化自在天は天主大魔王である第六天魔王波旬の住処。他人の変現する楽事をかけて自由に己が快楽とするからこの名がある。 仏教において、「魔王」も「第六天魔王」も同じ意味。つまり、「第六天魔王」ハジュネでもよかったのだと思うが、それだと「第六天魔王織田信長」と名前がかなりかぶってしまうので、単に「魔王」ハジュネになったのだと予想。 |
烏枢沙摩明王 | 「トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで~♪」 元ネタは密教における明王の一尊。台密(大乗仏教の宗派のひとつである天台宗の密教)では五大明王の一尊である。 人間界と仏の世界を隔てる天界の「火生三昧(かしょうざんまい)」と呼ばれる炎の世界に住む神様。その炎は心の不浄はもちろんのこと、日常生活のあらゆる不浄を清浄と化すものである。 有名な功徳としては便所の清めがある。これは、便所が不潔な場所であるということ、怨霊や悪魔の出入口であると考える思想があるから。 また、胎内にいる女児を男児に変化させる力を持っていると言われている。 糞の山で築いた城に閉じ込めてられた仏を、烏枢沙摩明王がその大量の糞を自ら喰らい尽くし、仏を助けたという伝説があり、この功績により烏枢沙摩は便所の守護者とされるようになったという。 植村花菜の歌「トイレの神様」がヒットしたときに注目されたらしい。 |
アマテラス | 日本神話に登場する神であり、記紀(古事記と日本書紀)によれば太陽を神格化した神である。信仰の対象、土地の祭神とされる場所は伊勢神宮が特に有名である。記紀や神社によって表記が異なる神様である。天照大神と表記されることが多い。古事記において、伊耶那岐(イザナギ)が黄泉の国から生還した際に、穢れを落とすために左目を洗ったことから誕生したとされる。日本の最高神とだけあって、創作作品においてはアマテラスをモチーフにしたキャラクターは多く存在している。 |
酒呑童女 | 元ネタは、平安時代に京都付近で暴れまわった日本史上最大最強とされる鬼である酒呑童子(しゅてんどうじ)のこと。この鬼の話がのちに能、歌舞伎、映画、祭にされ、退治刀が天下五剣のひとつ「童子斬り安綱」として伝わっている。出生には越後国、伊吹山、大江山、大和国の説がある。大江山を拠点として茨木童子をはじめとする多くの鬼とともに暴れまわったが、源頼光と渡辺綱をはじめとする頼光四天王の計5名の討伐隊によって討伐された。そのときに源頼光が酒呑童子を斬ったとされる太刀が童子斬り安綱である。 |
茨木童女 | 元ネタは、平安時代に京都付近で暴れまわった茨木童子(いばらきどうじ)のこと。酒呑童子の最も重要な家来であった。酒呑童子は源頼光らによって滅ぼされたが、茨木童子は渡辺綱と戦っている際に勝てないことを悟り逃げたとされている。 |
道教 | |
斉天大聖孫悟空 | 元ネタは、中国の四大奇書小説「西遊記」の主要登場キャラクターの一人である上仙。今も崇拝される道教(中国三大宗教の一つ)の神でもあり、斉天大聖の名で呼ばれ信仰されている。 ただし、セリフに関しては「DRAGON BALL」の主人公孫悟空のものである。 孫悟空は日本でのみ用いられる呼び名で、本来は諱であり、中国では一般的にその名で呼ばれることは無く、「孫行者」と呼ばれる。 花果山の岩から生まれた彼は、ある時はサルの群れの王(美猴王)として過ごし、ある時はとある仙人に弟子入りし、「孫悟空」の名をもらい修行にはげんだ。その後、花果山に帰郷し混世魔王を倒すのであった。様々な(長いので省略)人生を過ごしたのち、釈迦如来によって五行山に封印してしまった。その後は、三蔵法師の弟子となって功徳を積むことを許され、天竺までの取経の旅を助けることになる。 日本ではこの三蔵法師に出会うところからの物語が一般的な「西遊記」として知られている。 |
その他 | |
サリー・オー・ランタン | トリック・オア・トリート! 元ネタはアイルランド、スコットランドに伝わる伝承、ジャック・オー・ランタン。ずる賢く生きていた男ジャックが死後の世界への立ち入りを拒否され、悪魔からもらった火種とカブから作ったランタンを彷徨い続けているという伝承がある。この伝承がアメリカに伝わると、アメリカではカブよりもカボチャが豊作であったため、カブからカボチャへと変化した。そして、カボチャを人の顔のようにくりぬいた現代のイメージが新たに浸透していったのである。 この他、毎年ハロウィンの日(10/31)に作るカボチャのロウソク立てをジャック・オー・ランタンと呼び、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるといわれている。 おそらく、名前の由来は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」に登場するジャックの恋人サリーから。 |
マイア・メルクリウス | マイア・メルクリウスという名前の歴史上の偉人は存在しないのだが、マイアもメルクリウスも神話に登場する神様の名前を元ネタにしているのならば、説明がつく。 マイアは春を司る豊穣の女神、メルクリウスは商人や旅人の守護神である。 マイアはローマ神話、ギリシャ神話のどちらにも登場する名前だがメルクリウスを使っているので、おそらくローマ神話の方を採用しているのか?ローマ神話のマイアは、ギリシア神話のマイアとは本来は無関係なのだが、のちに混同されるようになり、メルクリウスとも関連付けられるようになった。だから「マイア・メルクリウス」と運営は名づけたのだろうか? ちなみに、マイアの元ネタをそう考えた場合、アルプ共和国の「アルプ」も夢魔のアルプから取ったのではないかと考えられる。 元はゲルマン神話の妖精のことであるが、キリスト教の布教とともに堕とされ、悪魔となった。つまりマイアは夢魔の国を治める大統領女神ということなのか? |
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